Hola! 今回は元美大出身の私がご紹介するスペインで有名な芸術家6人と展示美術館情報についてお伝えしていきます。
私個人の意見として選ばせて頂いているので、「いやいや〜スペインの有名な芸術家は他にもいるよ〜」と声が聞こえてきそうですが、お許しください。。
それではご紹介していきますね!
スペインの芸術について
どこの国の芸術もその時代の政治や経済に影響を受けているのと同じで、スペインも影響をかなり受けながら現在の芸術が出来上がってきたのだと思います。
スペイン芸術の印象は、現代に近づくにつれて、独創的で斬新な作風が増えているのではないでしょうか。
スペインの20世紀の芸術家たちは特に、他の国の芸術家より個性的で独創的な作品を生み出しています。
【元美大生がおすすめ】スペインで有名な芸術家6人
これからご紹介するスペインで有名な芸術家6人について知って頂き作品を観ると、彼らの生き様や時代背景、想いや世界観までも感じることができるのではないでしょうか。
①エル・グレコ
② ディエゴ・ベラスケス
③フランシスコ・デ・ゴヤ
④パブロ・ピカソ
⑤ジョアン・ミロ
⑥サルバトール・ダリ
それではスペインで有名な芸術家6人を時系列で詳しくご紹介していきます。
スペインで有名な芸術家①【エル・グレコ】
エル・グレコは、1541年〜1614年の間に活躍した芸術家です。
実はギリシャ出身ですが、イタリアからスペインへと移住し、37年間スペインに居ました。
エル・グレコが活躍した時代は宗教革命が起こっていた時代といこともあり、グレコにも教会での宗教画や彫刻作成などのチャンスがあり、手掛けていきます。
主に宗教画を描いており、人体表現が豊かな力強いタッチと鮮明な色使いが印象的なエル・グレコ。
マドリードのプラド美術館で観ることができます。
スペインで有名な芸術家②【ディエゴ・ベラスケス】
ディエゴ・ベラスケスは1599年〜1660年の間活躍した芸術家です。
セビリヤ出身で既に11歳で画家の弟子入りを果たし、18歳で独立している画家です。
国王フェリペ4世の抽象画を描いた際、国王に気にいられ24歳で宮廷画家となります。
ディエゴ・ベラスケスの作風は、ありのままの人物を描き、その人となりを表現する作風・決して人物をよく見せようとする盛った描写ではありませんでした。まるで絵の人物は息をしているかのようにリアルです。
ベラスケスのもう一つの特徴は、筆のタッチです。
近くで見ると何を描いているかわからない筆のタッチが、遠くから見ると何を描いているかわかるという超絶的な技です。
後の印象派画家への影響を与えたと言われています。
マドリードのプラド美術館で観ることができます。
スペインで有名な芸術家③【フランシスコ・デ・ゴヤ】
フランシスコ・デ・ゴヤは1746年〜1828年の間活躍した芸術家です。
スペイン北東部のフェンデトートス出身で、18歳でマドリードに出てアトリエで働きます。
43歳にして宮廷画家となります。初めの頃は明るい軽快な写実の絵を描いていましたが、40代後半頃から高熱により聴力を失い、更にフランスで革命が起こり戦乱に巻き込まれるという時代に生きて、ゴヤ自身の作風が変化していきます。
人間や社会のリアルな真実を表現するようになり、晩年は独創的な作風へと移り変わります。
このようなゴヤの技法や写実は近代絵画の先駆者的作品となりました。
マドリードのプラド美術館で観ることができます。
スペインで有名な芸術家④【パブロ・ピカソ】
パブロ・ピカソは1881年〜1973年の間活躍した芸術家です。誰もが知っているピカソですね。
父親が美術教師ということで幼少期からドローイングや油絵を習っており、既に10代前半で大人顔負けの天才っぷりだったそうです。
ピカソは91歳まで生きていますが、その間の作風やテーマが多彩なところが魅力的な芸術家だと思います。
ピカソ自身の生活背景や時代の変化から、彼自身の作風のスタイルの影響を受けたようです。
近年の現代美術の発展に多大な影響を与えた人物とも言えます。
マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターとバルセロナのピカソ美術館、マラガのピカソ美術館で観ることができます。
スペインで有名な芸術家⑤【ジョアン・ミロ】
ジョアン・ミロは1893年〜1983年の間活躍した芸術家です。 バルセロナ出身で18歳の頃から画家を目指すようになり、自由な作風で芸術家意外の人々とも交流があったそうです。
絵画から陶器や壁画、彫刻など次々と生み出し、パブリックアートなどの大作も発表しています。
非常にカラフルでスペインの空や太陽、土地の雰囲気が伝わってくるような写実がスペイン人らしいのではないでしょうか。
マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターとバルセロナのミロ美術館で観ることができます。
スペインで有名な芸術家⑥【サルバドール・ダリ】
サルバドール・ダリは1904年〜1989年の間活躍した芸術家でカタルーニャ州フィゲラス出身です。
ツンと尖った個性的なヒゲのおじさんで皆さん知っていることでしょう。
6歳の時に初めて油絵を描き晩年まで版画、彫刻、衣装デザイン、映画制作の活動を広げていきます。
ダリの作風は、先輩たちの印象派・点描派・キュビズムなどの影響を受けながら、独創的な夢と心の奥に潜む欲望を描き出す作風となっていきます。
個性的で数学的、スペイン人らしい情熱的な部分も感じられる芸術家だと思います。
マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターとフィゲラスのダリ美術館で観ることができます。
スペインで有名な芸術家6人の展示美術館情報
①プラド美術館・マドリード
【エル・グレコ】【ディエゴ・ベラスケス】【フランシスコ・デ・ゴヤ】
②国立ソフィア王妃芸術センター・マドリード
【パブロ・ピカソ】【ジョアン・ミロ】【サルバトール・ダリ】
③ピカソ美術館・バルセロナ
【パブロ・ピカソ】
④ピカソ美術館・マラガ
【パブロ・ピカソ】
⑤ミロ美術館・バルセロナ
【ジョアン・ミロ】
⑥ダリ美術館・フィゲラス
【サルバトール・ダリ】
それでは、既にご紹介したスペインで有名な芸術家6人の作品が観れる美術館をご紹介していきます。
展示美術館①【プラド美術館・マドリード】
マドリードのプラド美術館はスペイン王室が12世紀から19世紀にかけてアートコレクションした作品を元に所蔵しており、世界三代美術館と言われいます。
1785年に建てられた非常に歴史のある建物の中に入っています。西側入り口正面にはベラケスの像、北側入り口にはゴヤの像があります。
営業時間 10:00〜19:00 (月曜日〜日曜日) 営業時間は変わる可能性があります。
住所 C. de Ruiz de Alarcón, 23, 28014 Madrid, スペイン
展示美術館②【国立ソフィア王妃芸術センター・マドリード】
マドリードの国立ソフィア王妃芸術センターは20世紀の現代アートや巨匠ピカソ・ミロ・ダリの名画が所蔵されています。
宗教画より現代アートがお好きな方はこちらをおすすめします。
営業時間 10:00〜20:00 (月曜日〜土曜日) ・10:00〜14:30(日曜日)・休み(火曜日)営業時間は変わる可能性があります。
住所 C. de Sta. Isabel, 52, 28012 Madrid, スペイン
展示美術館③【ピカソ美術館・バルセロナ】
バルセロナのピカソ美術館は13世紀から14世紀に利用されていた宮殿を一つにした石造の建物です。
常設展と企画展の2部に分かれています。企画展はピカソの作品で、他の国に展示されている作品が期間限定でやってきます。
営業時間 10:00〜20:00 (日曜日〜土曜日)・休み(火曜日)営業時間は変わる可能性があります。
住所 Carrer de Montcada, 15-23, 08003 Barcelona, スペイン
展示美術館④【ピカソ美術館・マラガ】
マラガのピカソ美術館は、16世紀のアンダルシア風建物で2003年にオープンした美術館です。
マラガ美術館の見どころは、ピカソの長男の妻と孫が寄付した作品(ピカソの作品で売りに出されなかったコレクション)を見れるところです。
営業時間 11:00〜19:00 (月曜日〜土曜日)営業時間は変わる可能性があります。
住所 Palacio de Buenavista, C. San Agustín, 8, 29015 Málaga, スペイン
展示美術館⑤【ミロ美術館・バルセロナ】
バルセロナのミロ美術館はモンジュイックの丘にあります。10,000点に及ぶ作品がありますが、全てミロの寄付だそうです。
そしてミロの想いが込められた美術館らしく『これからの芸術家を目指す若者に展示の機会を持ってもらい』と、若い芸術家が発表できる展示ゾーンが設けられています。素敵ですね!
営業時間 10:00〜19:00 (木曜日〜日曜日)・休み(月曜日〜水曜日)営業時間は変わる可能性があります。
住所 Parc de Montjuïc, s/n, 08038 Barcelona, スペイン
展示美術館⑥【ダリ美術館・フィゲラス】
フィゲラスにあるダリ美術館は、ダリ自身がデザインした建物です。非常に斬新かつ独創的ですね!
外観も個性的ですが、館内に一歩踏み入れるとダリワールドに引き込まれる不思議な空間です。
営業時間 9:30〜18:00 (月曜日〜日曜日)営業時間は変わる可能性があります。
住所 Plaça Gala i Salvador Dalí, 5, 17600 Figueres, Girona, スペイン
まとめ
如何でしたか? スペインは芸術の国とも言われているだけに、聞いたことある芸術家も多かったのではないでしょうか。
私のパートナー曰く、「スペインは今でもアーティストはゴロゴロいるよ。有り余るくらいにね!」と言っていた事を思い出します。
情熱がきっと湧き上がってくるのでしょう。
そしてその感情をキャンパスや何かで表現したい人間臭さが、秘められているスペイン人なのかも知れません。
スペインは芸術の国です。訪れたときは、是非2〜3時間確保して美術館などへ行かれてみてください。
歴史なども感じることができるのではないでしょうか。
ありがとうございました。Gracious!